美獣の小部屋

そう、マキさんは来なくなった。

もう、どうすべきなのか私には分からなくなってしまった。
ほぼ毎日泣いて、挙句アルコールに逃げまくった。
止められても聞かなかったし、聞きたくなかった。
店に出てもすっぴん、衣装も着ない、ＳＭをしない、勝手に休業にする。
Ｍ男さんに「マキさんは？」「来年も・・・」な話をされる度に泣きそうになる。
はは、もう言っちゃおーよ。もういいよ。もう何も考えたくないよ。
自暴自棄。

そんなある日、オーナーをやっている知り合いに言われた。
「彼恋ちゃんの店ではなくても、ちゃんとケジメをつけなさい」
「後悔しない為にも、皆と自分の為にも、ちゃんと終わらせなよ」

・・・・・・うん。・・・・・・なんか分かった。
皆で話し合って決めよう。それをマキさんに伝えよう。
で実行された「終了宣言」。
１２月は本当に最後の聖戦だった。
毎日、がむしゃらに頑張った、と思う。もう自信なんて無かったから（笑）

そして最後の日。マキさんからメールがきた。びっくりした。
連絡はもう来ないだろうと諦めていたから。
内容は秘密（笑）

そしていざ晴舞台へ。
終始、笑顔で過ごせて良かった（笑）
営業時間も体力が持つ限り開け続けた。
午前３時頃だったかな、そろそろ潮時だろうと思った。
〆の言葉。
嗚咽ばっかり出て来そうで、なかなか言えない（笑）
声も小さいしｗ
本気で言うと、ちぐはぐになっても伝わるのね、ああいう時って（爆）
最後、お辞儀をした時に、皆が拍手してくれたのが嬉しくて頭が上がらない。
本当は「全部、嘘だよ」とか言ってしまいたかった（笑）
Ｍ男くんを見送り、扉を閉めた瞬間、涙が止まらなくなっちゃってね。
しばらく泣き続けた。皆とハグして回って、その都度泣いて。
もー大変でしたよ（爆）
で、５時を過ぎてから飲み直しｗそして寝落ちｗｗｗ
相当、気が張っていたみたい（笑）

これが私が知ってる、私の大好きな東京女神。